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第68回 日本学生科学賞 第68回 日本学生科学賞

出場実績

読売新聞
2022年6月5日朝刊掲載記事

河原永昌さん
近藤惇さん

 高校生らが参加する世界最大の科学コンテスト「国際学生科学技術フェア」(ISEF)。今年も、日本学生科学賞(読売新聞社主催、旭化成協賛)代表として出場した高校生らがオンラインで研究発表し、2研究が本賞にあたる優秀賞、1研究が特別賞を受賞した。受賞者らは「世界の場で認められた」と喜びを語った。
 ガの幼虫に産卵して寄生するハチの習性について調べた三重県立伊勢高3年の河原永昌(ひさあき)さん(17)は、動物科学部門3等に入った。専門家との質疑に対応するため、事前に約200の想定問答を作って発表に臨んだ。「英語での準備は大変だったが、注目してくれてうれしい。『どう社会に役立てられるのか』という質問が多く、海外での評価のされ方がよくわかった」と振り返った。
 京都橘高(京都府)2年の近藤惇さん(17)は、田畑に肥料の成分が浸透しているかを確認するセンサーの開発で地球環境科学部門4等に選ばれた。「悔いなく発表できたのがよかった。発表内容を一層よくできないか見返すなど、いい経験ができた」と語った。
 今春に東京工業大付属科学技術高(東京都)を卒業した村松亮さん(19)=写真=は、採譜を目的に楽曲からギターやベースなどの各パートを取り出すプログラムを開発。特別賞である米国人工知能学会(AAAI)の奨励賞が贈られた。村松さんは「自分もよく知る著名な学会から選ばれたことがうれしい。海外の大学院への進学など、視野が一層広がった」と話した。

 日本学生科学賞から選出され、ISEFに出場した他の代表者は次の通り。(所属校は出場決定時、敬称略)▽鹿児島県立国分高サイエンス部カブトムシ班(有村季来里、重信佳穂、冨田まりあ)▽大妻嵐山高(埼玉県) 岸優夏▽宮崎県立宮崎西高 加藤朋大

村松亮さん

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