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第70回 日本学生科学賞 第70回 日本学生科学賞

出場実績

読売新聞
2026年5月25日朝刊掲載記事

福田莉子さん 国際学生科学技術フェアで優秀賞を受賞した学生。
左から喜多さん、小松さん、石橋さん、川合さん、石塚さん
(15日、米アリゾナ州フェニックスで)

 世界最大の学生科学コンテスト「国際学生科学技術フェア」(ISEF)が9~15日、米アリゾナ州フェニックスで開かれ、昨年の第69回日本学生科学賞(読売新聞社主催、旭化成協賛)の代表としてエントリーされた3研究が優秀賞を受賞した。優秀賞に同時に三つ選ばれたのは過去最多で、日本の学生研究の底力を示した。(フェニックス 中根圭一、写真も)
 長野県諏訪清陵高3年の小松和滉(かずひろ)さん(18)は、植物「オジギソウ」が刺激を識別する能力を持つことを示唆する研究で、優秀賞の植物科学部門の2等のほか、特別賞のアリゾナ州立大学賞やトルコ科学技術研究会議賞を受賞した。
 細胞レベルの観察や高度な計算を行った成果だが、自宅の玄関で育てる数百株のオジギソウに家族で水やりするなど、地道な取り組みが実を結んだ。1月には香港で行われた国際学会に参加し、英語でわかりやすく伝える力を磨いてきた。「入賞できるとは思ってもいなかったが、審査員に研究の面白さを伝えられた」と満面の笑みを浮かべた。
 東京大1年の喜多俊介さん(18)は母校の東京・筑波大付属駒場高で取り組んだ磁場の力の働きに関する研究を発表し、物理学・天文学部門で2等に選ばれた。磁石の周りに存在する目に見えない磁場の力に関する複数の通説のうち、物質の境界面のみに力が働くとする理論が有力だと、精密な測定を繰り返すことで突き止めた。「会場は、物理に情熱を燃やす海外の学生と議論ができる異次元のような空間だった」と振り返った。
 静岡県立焼津中央高自然科学部は、クワガタムシの幼虫の雌雄を判別する目印となる「メス斑」の正体を探る研究で、動物科学部門の4等に選ばれた。3年の石橋桐磨(とうま)さん(17)は「1人では成し得ないことで仲間に感謝したい」と涙を流し、石塚太一郎さん(17)は「国際的に認められてよかった」と話した。2年の川合麻夢(まあむ)さん(16)は「これからも研究を続けたい」と意欲を燃やした。
 今回は67の国・地域から1727人、1383研究が参加した。日本勢全体では、北海道・市立札幌開成中等教育学校の栗林輝さんが最高賞「ジョージ・ヤンコポーロス革新賞」を受賞する快挙を成し遂げた。
 日本学生科学賞から選出された他のISEF出場者は次の通り(敬称略)。
 ▽栃木・宇都宮短期大付属高 手塚悠木▽東京大(神奈川・湘南白百合学園高卒) 坂間琴▽埼玉県立坂戸高 篠原凜音

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