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受賞者インタビュー

中学の部 内閣総理大臣賞受賞

長岡市立東中学校2年 太田天晴さん

 上越市の長峰池に生息する巻き貝「チリメンカワニナ」の大半は、貝殻の表面の一部が剥がれて石灰質層がむき出しになっていることに気付き、その謎に迫った。本格的な研究は今回が初めてだったが、最高賞に輝いた。会場で名前が呼ばれ、思わずガッツポーズをしたという。「光栄な賞でとてもうれしい。支えてくれた先生方に感謝したい」と喜びを語った。
 長岡市立科学博物館の金安健一学芸員のもとで、約5か月間研究を重ねた。その結果、乾燥が原因で表面が剥離することや、それによって貝の内側に酸性に強い深紅の層ができることを発見した。さらに地域住民へ聞き取りを行い、池の水質が酸性化していることにも気付いた。
 昨年12月の中央審査に向け、金安学芸員や同館館長らを相手に研究成果を発表する練習を念入りに行い、「分かりやすく簡潔に伝える方法も学べた」と手応えを話す。
 現在は海外への発表を見据え、研究論文の英訳にいそしむ。次は、深紅の層の正体を突き止めることが目標だ。「生物だけでなく、様々な分野で新しいことを発見したい」と意欲を見せた。

2018年1月19日付 読売新聞(新潟版)

高校の部 内閣総理大臣賞受賞

福岡県立香住丘高校 物理部水溶液班

研究をまとめたポスターや実験装置を紹介する井手さん(右)と今里さん

 中央審査には、物理部副部長の井手美里さん(17)と今里茉央さん(17)の2年生2人で臨んだ。同賞に選ばれ、秋篠宮ご夫妻の前で発表する機会に恵まれた井手さんは「光栄極まりない。とてもうれしい」と笑顔。顧問の辻和宏指導教諭(57)は「持てる力をすべて出し切るくらいに頑張ってくれた」とたたえた。
 光の屈折率を利用して液体の糖分濃度を測定する「糖度計」をヒントに、無色透明で濃度の異なる二つの液体がどう拡散していくのか、目で見て分かる装置を開発した。液体同士が混じり合う境界面にレーザー光を当て、白いスクリーン上に映し出される像の形状を調べることで、拡散の様子が確かめられることを突き止めた。
 県審査後は中央審査に向け、カラーのイラストやグラフを盛り込んだポスターを作り、説明の練習を繰り返した。本番では装置を実演し、審査員から「美しい実験ですね」と声をかけられたという。
 先輩たちから引き継いだ研究テーマでの受賞。今後は装置の実用化に取り組む予定で、井手さんは「これまで積み上げてきたデータを基に様々な実験を試み、考察を深めていきたい」と意気込む。

2018年1月6日付 読売新聞(福岡版)