




パルマでルネサンス文化形成され始めた時期の、いまだ未熟な地元の画家と、各地方から招かれてパルマに作品を残したヴェネツィアで活躍したチーマ・ダ・コネリアーノらの作品を比較します。15世紀後半、フィレンツェやローマなどイタリア各地ではるルネサンス文化が花開いていましたが、パルマはまだその眠りを覚ましていませんでした。


ルネサンス期、パルマの黄金時代を築いたふたりの画家コレッジョとパルミジャニーノに焦点を当てます。そして彼らの影響がどのように次の世代の画家に引き継がれるかも検証してみます。突然パルマに登場した巨星コレッジョ。彼の作品は優美かつダイナミックで、フィレンツェともヴェネチアとも異なるやり方で美術における人間性を追及し、彼の実現した様式は以後300年間もさまざまな画家たちの手本として模倣されることになりました。


1545年にパルマの領主となったファルネーゼ家の歴代君主たちの肖像を紹介します。ファルネーゼ家出身の教皇パウルス3世により、パルマに封土された初代公爵ピエル・ルイージの息子オッタヴィオがスペイン王フェリペ2世の姉であるマルゲリータと結婚したことにより、ファルネーゼ家は2代にわたってスペイン統治下のネーデルランド総督を務めました。


ファルネーゼ家の庇護のもとで栄えたパルマ派独自のマニエリスム文化を担った画家たちの作品を紹介します。ジローラモ・ミロラ、ヤコポ・ベルトーヤといった日本では全く知られていませんが、しかし独特の人工的様式美を追求したマニエリストの作品をご覧いただけます。


パルマに魅了されたカラッチ一族やパルマ出身でバロック絵画の重要な導き手となったスケドーニやランフランコの、今日なお新鮮な驚きを与え続ける作品を紹介します。カラッチ一族はボローニャ出身でありながら、パルマ派とくにコレッジョの作品の魅力に取りつかれ、中でもアンニーバレはコレッジョの模写を精力的に制作していきます。一方バルトロメオ・スケドーニといった奇才も登場します。

コレッジョやパルミジャニーノ、あるいはその後のパルマ派を支えた画家たちの優れた素描を紹介します。そもそも素描は完成された絵画作品の準備素材、あるいはイメージの形成過程を知る資料と思われがちですが、ルネサンスからバロックの画家たちの素描には、その闊達ながらも高度なテクニックの粋が満ちています。