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展覧会紹介
カイガのカイキ
2010/4/7
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内海聖史《色葉を踏む》2006年
作家蔵
絵画は、美の味わいをもたらすだけではなく、日常の中では出会うことのない、現実の別の姿を垣間見せてくれます。それはどこからやってくるのでしょうか。
 画家は、かつて見た光景や体験したことの記憶、感じたことや思い描いたことなどを心の中に積み重ね、自身の世界観をつくり上げてきました。これは、形と色彩によって画面に表され、そこから私たちは、画家の意識の内にある未知の光景に触れるのです。そして制作の過程では、世界観を創作に変えるための、技と心のたゆまぬ探求が行われます。そこに絵画ひいては芸術の原点があるように思われてなりません。
 今や絵画は、新たな技法や素材を取り入れて、実に多彩な様相を示しています。その一方で、外見の豊かさの中にその本質が埋もれつつあります。そうした中でこそ、いったん原点に立ち帰ることは大きな意味を持つといえるでしょう。
 この展覧会では、上野慶一、内海聖史、岡田真宏、黒須信雄、平原辰夫、本田和博、安井敏也の作品を紹介します。7名は、空想した景色を描いたものや、色彩で自身の心を表したものなど、制作のテーマや手法は大きく異なりますが、思いを込めて「描く」先に自身の世界観を表現するという、絵画の原点にもとづいた活動を続けてきました。その中でつくられた作品は、絵画の真の力を体感させてくれます。それは、私たちの意識の奥底をふるわせ、一人一人の心の内にもある、「世界」に対する思いを確かめる手がかりとなるでしょう。

*「THE LIBRARY ASHIKAGA」展も同時開催。


2010年4月10日(土)〜2010年6月13日(日)足利市立美術館


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