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第34回 「心に残る医療」体験記コンクール 〜あなたの医療体験・介護体験を募集します〜

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第34回入賞作品

<小学生の部> 優秀賞

重い病気になって

岡田 洋奈(おかだ ひろな)(9)宮城県

わたしは、生まれつきの病気で「たん道かくちょうしょう」という病気です。5才の時、手じゅつを行いました。

2才の時、とつぜんはげしくおなかがいたくなり、きゅうきゅう車ではこばれ石のまきの赤十字病院でけんさを行いました。でもその時は、手じゅつはせず、たいいんしました。

ていきけんさには通っていましたが、すっかり元気になったと思っていました。しかし5才の時、またきゅうにおなかがいたくなって、こんどは仙台の大学病院でけんさを行い、入院をしました。ころげ回るようなおなかのいたみ、何ども何どもくりかえすおうとで、本当に苦しかったです。わたしはその時ずっとつきそってくれた家ぞくや先生たちに感しゃしています。入院してからは、何も食べられませんでした。わたしがその時のこう物だったポテトチップスだって食べられませんでした。どんどんやせていくのが自分でも分かりました。でもそんな時ずっとそばに家ぞくがいてくれました。特に母は毎日かならずつきそってくれましたが、わたしが食べられず、つらい思いをしないように、わたしの目の前では、けっして何も食べないようにしてくれました。わたしのベッドのそばで、わたしに気づかれないように声を出さないで泣いている母のすがたが見えたこともありました。そんな日が1か月近くつづきました。

手じゅつの日になりました。けれど、ゆう気も何もありませんでした。おなかを切って、たん道とたんのうを取るのを予想しただけで、

「いたいだろうな…」

と思ったからです。こわくてやりたくありませんでした。でも家ぞくは「だいじょうぶだよ。がんばって」とずっとはげましてくれました。

6時間くらいで手じゅつは、ぶじ終わりました。それから1週間くらいたってから、ひさしぶりにごはんを食べることができました。わすれることができないほど、おいしいごはんでした。その時は本当にうれしかったです。そして、わたしを助けてくれた先生やかんごしさん、家ぞくに感しゃの気持ちでいっぱいになりました。

病気になって本当につらかったです。けれど、自分は一人じゃないと思いました。力を合わせれば、大変なことものりこえられると思いました。同じ病気の人にも「だいじょうぶだよ」とつたえたいです。わたしは、家ぞくが大すきです。重い病気になってあらためてそう思います。


(敬称略・学年などは2016年2月6日時点)

  • (注)入賞作品を無断で使用したり、転用したり、個人、家庭での読書以外の目的で複写することは法律で禁じられています。


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  • 主催
  • 日本医師会
  • 読売新聞社
  • 後援
  •  厚生労働省
  • 協賛
  • 東京海上日動 東京海上日動あんしん生命

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