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第30回 「心に残る医療」体験記コンクール 〜あなたの医療体験・介護体験を募集します〜

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第29回入賞作品

<小学生の部> 最優秀賞

慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)

南瑠花(みなみ るか)(9歳)横浜市・小学3年生

なんだかむずかしい漢字だなぁ。やっぱり病(やまい)を表す漢字だからなのだと思う。『慢性』をじ書で調べると、『しょうじょうはあまりひどくないが、なおりにくく、けっかが長びく病気の性しつ・じょうたい』という意味。

わたしは小さいころから耳鼻科はなれっこだ。鼻から水を入れて、口から出すのも、はじめはむずかしかったけれど、今ではかんたん。

わたしが通っている耳鼻科の先生はいつもおこっている。

「かんそうがだめなんだ!」が口ぐせ。あんまり言うから、耳にタコができちゃうよ。だけど、マスクをしていくとほめられる。先生はマスクがすきなんだね。

まだわたしが赤ちゃんのころ、はいえんやクループしょうこうぐんなどで、何度か入いんもした。ある時、かぜのしょうじょうがずっと長引いて、なおらなかったので、はじめて耳鼻科に行って、頭のレントゲンをとった。顔の内がわ、目の後ろや、ほおぼねのうらは、空どうになっている。ところが、わたしは空どうにうみがたまっていたのだ。つまり顔中うみだらけ。

「あやうく、のうえんになるところだった」
と、母はとてもおこられていた。ずっと前から小児科にかかっていたのにね。これが耳鼻科との出会い。

ゆだんすると、すぐに鼻が出るし、つまったりもする。鼻を強くかみすぎると耳がいたくなる。頭がいたい時もあるし、なによりも息がくるしい。

でも口で息をすると、先生はまたおこるんだよね。

「だからね、かんそうがだめなんだ! ほら、くちびるがこんなにかわいてるでしょ!」ってさ。

ほかにも、中耳炎になるとおこられる。外耳炎がひどくなって、先生が入いんをまよっていた時は、

「どうしてもっと早くこなかったの!」
と、それはそれはいつもい上におこっていた。

でも本当は知っているよ。先生はわるい病気をたいじするためにいつもおこっているんだよね。

『慢性』にはもうひとつ、『のぞましくないじょうたいが長くつづくこと』という意味もあった。先生はちょっと気むずかしいけれど、こんなやりとりも慢性化してきたみたいだ。先生、これからもよろしくおねがいします。


(敬称略・学年などは2011年1月現在)

  • (注)入賞作品を無断で使用したり、転用したり、個人、家庭での読書以外の目的で複写することは法律で禁じられています。


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  • 主催
  • 日本医師会
  • 読売新聞社
  • 後援
  •  厚生労働省
  • 協賛
  • 東京海上日動 東京海上日動あんしん生命

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