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第28回 「心に残る医療」体験記コンクール 〜あなたの医療体験・介護体験を募集します〜

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第28回入賞作品

<小学生の部> 最優秀賞

「おばあちゃんのこと」

松田 永遠(まつだ とわ)(10歳)神戸市・小学4年

おばあちゃんのたいいんが決まりました。

おばあちゃんが元気になって帰って来るわけではありません。おばあちゃんの部屋は病室みたいで、きかいで部屋はうもれていました。

電動ベッド、さんそのきかい、きゅう入のきかいなど、ガーゼやほうたい、薬もありました。流どう食のセットです。色々な味の流どう食です。その味は、レモン、コーヒー、メロン、いちごの味があります。

どうにょうセットというものも、あります。おかあさんとおねえちゃん(おかあさんのいもうと)は、色々なきかいが使えるようになりました。そして、

おばあちゃんが帰ってきました。

おばあちゃんは動けません。

おばあちゃんは、話すことができません。

おばあちゃんは、口から食べることができません。

でも家に帰ったら、おばあちゃんが笑っていました。病院より家がいい!という気持ちが伝わって、とてもうれしかったです。

そして、おかあさんたちは、かんごしさんみたいになって、おばあちゃんのお世話をがんばっていました。

いつもおばあちゃんちに、かんごしさんやヘルパーさんや、お医者さんまで!来てくれています。かんごしさんは、毎日来てくれました。それ以外にもお医者さんやかんごしさんは、何かあったらすぐに来てくれました。

でもわたしも手伝いました。流どう食のスピードをおとしたり早くしたりしました。

ほかにも、さんそマスクがずれたら、はずしたりしました。

手ぶくろをはめて、はいせつや、はいべんのお手伝いをしました。ちっともきたないとは思いませんでした。わたしは、少しでもきれいにしたいなと思いました。だって、きもちわるくても、おばあちゃんは何も言えないからです。

でも、一つだけ、お手伝いができなかったことがあります。お医者さんも、かんごしさんも、
「向こうのお部屋に行っててね」
と言われます。
「おわったよ」
と言われ、もどってみると、おばあちゃんの足に、きれいなほうたいがまかれていました。でもその中身は知りません。あとでおかあさんにききました。

おばあちゃんのひざからしたは、くさってしまっていたそうです。

お医者さんが、くさったところから、体にきんが回らないように、少しずつ、切りとって、かんごしさんが毎日あらって、消毒して、きれいなほうたいで足をまいてくれていたそうです。あまりにもかわいそうなすがたを、大人たちは、子どものわたしに見せたくなかったようです。

たくさんの人が、おばあちゃんを助けようとしてくれました。一番しんどかったのは、おばあちゃんのはずなのに、一生けんめい、生きようとしてくれました。

どんなすがたでも、わたしは、おばあちゃんが大すきでした。でも、おばあちゃんは、神様のところへ行ってしまいました。

神様のところでは、いっぱいおいしいごはんを食べて、いっぱいおしゃべりをして、大すきなうたをうたって、自分の足で歩いて、

自分でトイレへ行けてるかな。


(敬称略・学年などは2010年1月現在)

  • (注)入賞作品を無断で使用したり、転用したり、個人、家庭での読書以外の目的で複写することは法律で禁じられています。


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  • 主催
  • 日本医師会
  • 読売新聞社
  • 後援
  •  厚生労働省
  • 協賛
  • 東京海上日動 東京海上日動あんしん生命

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