 ウィーン美術史美術館は、オーストリア・ハプスブルク家の一族によって収集された膨大な美術コレクションをもとにして1891年に創設されました。歴史の古さと質の高さにおいてヨーロッパ屈指の美術館です。優れたコレクションはもちろん、さまざまな様式を駆使した宮殿のような豪奢な建物、大理石や当時のウィーンを代表する画家の壁画や彫刻で飾られた内部など、建築作品としても高い評価を受けています。
16・17世紀にまでさかのぼる歴代君主たちによる美術品の収集は、絵画にとどまらず、エジプト・オリエント、ギリシア・ローマの美術、宝飾・工芸品、貨幣、楽器、武器におよび、その数は、数十万点といわれています。なかでも、絵画コレクションは、ハプスブルク家が統治したヨーロッパ諸国から集められた美術品が多く、とりわけフランドル(南部ネーデルラント、現在のベルギーとほぼ同地域)絵画の充実ぶりは、傑出しています。王侯たちのコレクションを母体として、19世紀には、やや手薄だったオランダ(北部ネーデルラント)絵画部門の補強が試みられ、19世紀末には、いっそう体系的なコレクションとして完成されました。
ウィーン美術史美術館(Kunsthistorisches Museum Wien)
http://www.khm.at/
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