[デザインの風]展

開催要項

デザイン日本の源流

デザインの教育の原点

デザイン実現の現場
グラフィックデザイン

プロダクトデザイン
空間デザイン

デジタル映像の劇場

デザイン実現の現場

プロダクトデザイン


「写ルンです」SUPER HR100(富士フイルムデザインセンター、1986年)
 第二次大戦後、焦土と化した日本に最初に吹いた「プロダクトデザインの風」は「アメリカの風」でした。映画や雑誌、TVで知らされるアメリカンライフは日本人に夢と目標を与え、生活の洋風化を急速に進展させました。
 プロダクトデザインは、米国生まれを日本向けにリ・デザインすることから始まったといえます。やがて「自然の美しさと人間の心を伝える北欧の風」「エレガントでエスプリの効いたフランスの風」「陽気で挑戦的なイタリアの風」「合理的・機能的なドイツの風」が「デザインのそよ風」として絶えず吹いて来るようになり、それらの風が日本人本来の美意識や生活観を目覚めさせ、失われていた日本人の自信回復を促し、伝統的な日本の意匠の再認識に繋がっていきます。
プロダクト部門の作品選定に当っては、第二次大戦後のデザインの風の中に生まれ、新しい風となった工業生産品のデザイン、単に「技術の風」でなく、 日本のデザイン・スピリットを表現していることを条件としました。美意識、素材感、構成、精緻さ、こだわり、シンプリシティー、調和、ミニマリズム、軽・薄・短・小、日本発、オリジナリティー、そして市場性の観点などから判断されました。

ホンダベンリイCB92スーパースポーツ(本田技研研究所、1959年)

鶴田剛司(展覧会カタログより一部抜粋)

車輌
選者:内野てる雄
「乗り物には心を躍らせてくれるロマンがあります。思う侭に、希望の場所に、飛ぶように走ることが出来る。それが超人的な夢や、憧れをかなえてくれるからでしょうか。」

新幹線700系(手銭正道ほか・JR東海車両部、1997年)=展示は20分の1模型

トヨタ2000GT(トヨタ自動車デザイン部、1967年)

ホンダS500(本田技研研究所、1963年)

ダットサンブルーバード (日産自動車デザイン本部、1961年)

ハイテク機器
選者:篠原宏、榊原晏、鶴田剛司

オリンパスXA(米谷美久・オリンパス光学工業、1981年)
「日本文化の特質であるシンプルで品位あるかたちと精緻なものづくりは、高度な生産技術に支えられて日本商品を世界の隅々にまで普及させるに至った」

遊具・携行品(ハイタッチ商品)
選者:尾登誠一
「道具には、人間が本来持つ能力や感覚を拡大するための、明確な意図が込められている。遊びながら学習する遊具、あるいは先端素材や技術を駆使し、人間の繊細な感性や行動と共振するハイタッチな道具等、正面から“デザインは誰のためにあるのか”というテーマを捉えた傑作といえる。」

サイレントバイオリンSV-100(ヤマハデザイン研究所、1997年)

巻尺(50m,30m)(中村次雄、1967年)

家具
選者:川上元美
「日常的な今日の住まい方に洋家具が取り込まれ、なかでも、椅子は、近代化のシンボル的な存在として、インターナショナルに向かう側面と、沓脱に象徴される我国の文化、風土に根ざしたモダニズムへの試みが進められてきて興味深い。」

キャビネット「妙」(川上元美、1986年)

ブリッツ チューン(川上元美、1981年)

生活什器
選者:大川 允
「人々の暮らしに密着しているこの分野の〈物〉は、絵画や彫刻と同じように視覚的な存在として、人々の暮らしにこころよい気持を感じさせなければならない。」

AMIオリジナルカトラリー(山中阿美子、1996年)

タンブラー(佐々文夫、1959年)

野菜調理器「アットミジII」(若林久二、1988年)

GKデザイングループ(1953〜)
選者:小木原 光治
「戦後の荒廃と復興の最中、インダストリアルデザインを唱える東京芸術大学図案科在学中の学生グループ6名は、その主張を理解して下さった小池岩太郎助教授(当時)の名を冠し、Group of Koike =GKとして出発。時に1953年。チームワークによる協同制作を行うデザイン共同体として、その道を歩み始めた。」

キッコーマン醤油卓上瓶(GKデザイングループ、1961年)

筑波国際科学技術博覧会 会場施設設計(GK設計、1985年)=展示は写真+模型

ヤマハモーターサイクル モルフォII(GKデザイングループ、1991年)

フリーランスデザイナーの栄光(小杉二郎と柳宗理)
選者:小松敏明
「戦後のすべてのものを失い極限状況にあった状勢の中で、人々の暮らしを築くために立ち上がった多くのプロダクトデザインの先駆者達がいた。この中でいち早く、小杉二郎と柳宗理はフリーランスデザイナーとして組織から離れ、自らの足で荒廃の大地を歩み出した。」

黒柄カトラリー(柳宗理、1982年)

バタフライスツール(柳宗理、1954年)

グラフィックデザイン プロダクトデザイン 空間デザイン