[デザインの風]展

開催要項

デザイン日本の源流

デザインの教育の原点

デザイン実現の現場
グラフィックデザイン

プロダクトデザイン
空間デザイン

デジタル映像の劇場

デザインの教育の原点


醍醐寺三宝院枝垂櫻吹雪(中島千波、2001年)

 1896年図案科創設からデザイン科創設までの間のデザイン教育を、教官作品と卒業制作とで紹介します。当時、工芸・図案教育には、毛筆画、木炭画、木彫、塑造の実習も組みこまれていました。バウハウス等のモダンデザイン教育を先取りした面もあったと言えるでしょう。1933年には、工芸科として図案部、漆工部、鋳金部、彫金部、鍛金部の5部制を敷いています。この教育方法は現在も基本的には変わらず、東京芸術大学は、高い造形性に根ざす生活の用と美の融合を一貫して目指してきました。

第2室<デザイン教育の原点>は、造形教育、デザイン思潮の受容、デザイン運動、開発研究いずれの点でも、第3室<デザイン実現の現場>を準備するものだ。ヨーロッパの近代デザインの洗礼を受け1930年前後に卒業する世代の卒業制作は興味深い。分離派、インターナショナルスタイル、アール・デコの素早い摂取が見てとれるからだ。画家、彫刻家、工芸作家と、多彩な人材が芸大のデザイン教育にかかわり、それを基礎とし、あるいは反発して、時代の息吹を感じとってゆく学生の姿は、ふたたび統合へと向かうデザインにとって今日的な意味をもつと考えられる。

森山明子(展覧会カタログより一部抜粋)


ポスター「日本万国博(公式1号)」(福田繁雄、1967年)

ポスター「洋裁店ガロ『来てたんだね』(日比野克彦、1983年)