[デザインの風]展

開催要項

デザイン日本の源流

デザインの教育の原点

デザイン実現の現場
グラフィックデザイン

プロダクトデザイン
空間デザイン

デジタル映像の劇場

デザイン日本の源流


秋草図屏風(伝尾形光琳、19世紀)

 長い歴史のなかで洋の東西を問わず、あらゆるものづくりとその表現は、すべて私たちの「生活の用」に応ずることを目的としてきました。“用”即ち“美”でありデザインであったということができます。その典型は、建築、作庭、工芸はもとより、仏画、仏像は礼拝のシンボルとして、また、絵巻、草紙、肖像画、浮世絵はイラストレーションとして、さらに扇面画や屏風絵、障壁画などがあり、すべて“用”を持つ、装飾工芸と言っていいでしょう。この装飾工芸という概念は、日本では19世紀末に成立し、その歴史はきわめて浅いものです。
 ここでは、日本のデザインの原型、源流である芸術史上の名品や意匠家の作品を回顧しながら、「生活の用」で貫かれた美の足跡をたどり、再認識します。

鳳凰・鷲図(狩野探幽、17世紀)

第1室<デザイン日本の源流>で「鳳凰・鷲図」「風神雷神図屏風」を見ることができるのは好ましい。天上の神が鳴る姿が雷神、風神は気韻を表象するからだ。「上杉家本 洛中洛外図」は、町衆の活力と戦国武将の支配の願望を拮抗させ、それらが地上にみなぎる息と金雲で表される。そこには総勢2485人が登場し、数百の建造物が描かれているという。伊藤若沖の「芙蓉双鶏図」の鶏冠は、風の文字の元となった鳳凰が地上に降りた姿ではなかろうか。16〜18世紀を代表するこれらの図像は、明治時代以降も日本の造形の源流であり続ける。

森山明子(展覧会カタログより一部抜粋)

くすり屋看板(江戸時代)

たばこ屋看板(江戸時代)

梅巴文螺鈿蒔絵膳椀(江戸時代)